Monday, 19 October 2015

VAT on transactions exchanging cryptocurrencies for traditional currencies and vice versa (comment on Advocate General's opinion)

 ビットコインと法貨との交換は付加価値税(VAT)の対象となるサービスかどうかについて、2015年7月16日に、EUのKokott法務官の意見が出された(Skatteverket v David Hedqvist, Case C-264/14)。法務官意見には、EU裁判所の判断にも影響力があるが、英語の公定訳はまだ出ておらず、日本語では未紹介のようだ。
 本事件では、Hedqvist氏は、スウェーデンの法貨によるビットコインの販売と購入を行い、その交換レートの差を利益とする営業(したがって、取引所ではなく、販売所)を開始することにした。同氏がVATの支払義務を負うかについて、EUのVAT指令(2006/112)の解釈について、スウェーデンの最高行政裁判所がEU裁判所の判断を求めた。
 法務官は、このような交換は、原則としてVATが課税される「対価を伴うサービス」(Art. 2(1)(c))に当たるが、通貨に関する取引として課税が免除される(Art. 135(1)(e))と判断した。ここで言う「サービス」の内容は、交換であり、通貨の移転ではないとしている(paras.13,18)。また、ビットコインの保有目的は、支払手段以外にはない(para. 17)との前提に立っている。その上で、VAT指令の前記条文との関係では、支払手段である通貨を法貨と区別する理由はなく(paras. 15, 40)、ビットコインが良貨か悪貨かも関係ない(para. 44)と説示している。結論部分においては、ビットコインという固有名詞は使わず、「純粋の支払手段」という一般的な表現を使っている。他の仮想通貨について、どの時点で誰の判断を基準に「純粋な支払手段」であると評価することになるのか等々、興味は尽きない。

I have given above a short account in Japanese of Advocate General's opinion as it is not known in Japan yet. The opinion contains a number of interesting remarks such as that the possession of bitcoins would be for no other purpose than for making payment and that it does not matter whether bitcoins are a good or bad currency.It is also notable that the advocate general did not use the word "bitcoin" in the conclusion but used a more general expression "pure method of payment." Since there is a large number of altcoins, it is to be wondered who gets to decide whether any particular one of them constitutes a "pure method of payment."



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